冠静脈洞を通らない前心臓静脈

前心臓静脈は右心室前面から血液を集め、冠静脈洞を通らず右心房へ直接入る。冠静脈洞を経る大心臓静脈・中心臓静脈・通常の小心臓静脈の道とは、途中の構造が異なる。冠動脈の枝の出方と、静脈の合流・戻り先を別々に読むと、冠優位と静脈還流も取り違えにくくなる。

心臓静脈の通常の合流と直接還流

上段は心臓後面の外面を取り出した部分模式で、画面左が本人の左、画面右が本人の右。左から続く大心臓静脈と右側を回る通常の小心臓静脈、後室間溝を上る中心臓静脈を、冠静脈洞の別々の入口へつなぐ。冠静脈洞は後面の房室間溝にあると表示し、戻り先の右心房の箱へつなぐ。中心臓静脈と小心臓静脈を大心臓静脈の枝としてつながない。下段は前心臓静脈から右心房へ直接つなぎ、冠静脈洞を通らないと表示する。静脈の通常経路の部分模式で、右心房の箱の位置、全静脈の実投影、細枝・欠如・流入変異を示さない。
大心臓静脈は左側から冠静脈洞へ続き、中心臓静脈は後室間溝から、通常の小心臓静脈は右側から冠静脈洞へ戻ります。冠静脈洞は後面の房室間溝にあり、右心房へ開きます。前心臓静脈は冠静脈洞を通らず右心房へ直接戻ります。青い矢印は静脈還流の向きです。後面では本人の左は画面左です。後面の部分模式と別の直接還流図で、箱の実位置・全静脈・細枝・流入変異を表しません。