血管と伏在神経は同じ出口ではない

大腿動脈と静脈は、内転筋管の先で大内転筋の内転筋腱裂孔を通り、膝の後ろへ移ります。動脈はそこで膝窩動脈へ続きます。伏在神経は途中で管の屋根側へ抜け、膝の内側へ向かうので、この裂孔を血管と一緒には通りません。管に入ったものが全て同じ穴から出る、という並べ方をすると、前内側の感覚の通路と膝後方の血管の通路を取り違えます。

内転筋管からの別々の出口

縫工筋を屋根側、内側広筋を外側、長・大内転筋を後内側に置き、下で動静脈の後方への出口と伏在神経の内側への出口を別々に示す。
上段は内転筋管を囲む筋の対応を示し、下段は管を下った後の出口を分けています。大腿動静脈は大内転筋の腱裂孔から膝後方へ、伏在神経は管の屋根側へ抜けて膝内側へ向かいます。分岐した矢印は経路比較で、同じ神経血管が分裂する意味ではありません。