耳下腺の中を通る神経と血管

耳下腺内では通常、浅い側から顔面神経、下顎後静脈、外頸動脈という代表的な深さの順を読みます。外頸動脈は腺内で浅側頭動脈と顎動脈へ分かれ、腺にも血液を供給する枝を出します。下顎後静脈は主に浅側頭静脈と顎静脈の合流からでき、頸部の静脈系へ戻ります。顔面神経は腺内を通って表情筋側の枝へ続きますが、そこを通ることだけで耳下腺の分泌線維の起源を顔面神経と決めません。深さや分岐の細かな違いもあります。

耳下腺管と腺内の深さ

上段は腺から前方の咬筋表面を横切り、その前縁で内側へ曲がって頬筋を貫き、上顎第二大臼歯に面する口腔前庭の頬粘膜へ開く導管の経路を順に読む対応図。下段は別パネルで、浅い顔面神経、下顎後静脈、深い外頸動脈の代表的深さを同じ形の箱で並べる。下段の矢印は深さの順で、流れではない。
上段は唾液の経路、下段は別の深さの模式です。顔面神経が腺内を通ることだけで、耳下腺の分泌線維の起源を決めません。