脈絡叢での産生と髄液の回収

髄液は主に脳室内の脈絡叢で作られます。脈絡叢は毛細血管を含む組織を上皮細胞が覆う構造で、上皮の輸送や分泌によって髄液の組成が整えられます。全血をそのまま脳室へ流し込むものではありません。くも膜下腔の髄液は、くも膜顆粒などを介して静脈側へ回収されるほか、リンパ系への流出も関わります。くも膜顆粒はくも膜が静脈洞側へ突出する構造です。静脈洞は硬膜内で静脈血を集める流路で、くも膜下腔の髄液と静脈洞内の血液は、回収前には別の区画にあります。

脈絡叢で髄液が産生される

脳室内へ突出する脈絡叢の断面。毛細血管は上皮細胞に覆われた組織の内部で折り返し、血液の内腔を保つ。外側の上皮細胞のさらに外に脳室の髄液腔がある。産生の矢印は上皮細胞の外面から髄液腔へ向き、毛細血管内の血液と脳室の髄液は別の区画を保つ。
脳室内の脈絡叢では、毛細血管からの成分をもとに上皮細胞を通して髄液が産生されます。血液のある毛細血管内腔と、髄液のある脳室内腔は別の区画です。

髄液の回収先を区別する

上方の静脈洞内に、下方のくも膜下腔から続くくも膜顆粒が突出する局所断面。顆粒の内側の髄液と外側の静脈血は輪郭で分けられ、回収の矢印が境界を越えて静脈側へ向く。別の流出矢印はくも膜下腔の側方からリンパ系へ向き、下方の神経組織とは区画が分かれている。
髄液は、くも膜顆粒などを介して静脈系へ回収され、リンパ系への流出経路もあります。くも膜下腔の髄液と静脈洞内の血液は、回収前には別の区画です。