汗が出ることと蒸発すること

エクリン汗腺へは主に交感神経の出力が届き、その代表的な節後の末端ではアセチルコリンが使われます。これは既に学んだ一般回路の例外への接続です。汗が分泌部から導管を通って表面へ出る段階と、表面の液体が蒸発して気体になる段階は別です。皮膚上で蒸発するときの気化熱が熱の放散に関わります。液体のまま流れ落ちた分を蒸発量に足さず、分泌量だけから放熱量を決めないという既教示を、この実経路へ対応させます。

汗の分泌と表面での蒸発

下側の導管の内腔から液体の汗が表面へ出る。表面の液体から上へ向かう三つの破線矢印は、気体へ変わる蒸発の段階を示す。分泌と蒸発にはそれぞれ近くに作用名がある。
汗の分泌は、液体が導管から表面へ出る段階です。蒸発では、その液体が気体へ変わるために皮膚から熱を奪います。流れ落ちる汗を、そのまま蒸発した量として数えることはできません。