網嚢孔を四方向の隣接から読む

網嚢孔は大嚢と網嚢の連絡部で、肝十二指腸間膜の自由縁の後方に関係する。前方はその自由縁、後方は腹膜に覆われた下大静脈、上方は肝尾状葉、下方は十二指腸上部が目印となる。腹膜腔の連絡を示す名称であり、消化管や血管の壁に開いた穴ではない。周囲には臓器と血管があるため、何もない広い窓のように考えない。

大嚢・網嚢の連絡と、網嚢孔の周囲

上段は大嚢と網嚢の空間の連絡を網嚢孔として示す独立した模式。線は空間の連絡で血流・消化管の内腔や器具の通過を示さない。その下の前後模式は画面左が前、右が後で、胃の後方に網嚢、さらに後方に膵側を置く。下段は別の四方向の位置模式で、網嚢孔の前方に肝十二指腸間膜自由縁、後方に腹膜に覆われた下大静脈、上方に肝尾状葉、下方に十二指腸上部を置く。間隔は拡大した模式で、孔の実際の広さ、全境界面、手技や通過の可否は示さない。
上は腹膜腔の空間の連絡、下はその連絡部の四方向の隣接です。下段の左は前、右は後です。網嚢孔を血管や消化管に開く穴へ置き換えず、何もない広い窓として扱いません。