胸部から横隔膜の脚側を通る内臓神経

胸部交感幹から腹部へ向かう代表的な枝は、大内臓神経・小内臓神経・最下内臓神経です。通常、大はT5–T9付近、小はT10–T11付近、最下はT12付近を起こりの目安にします。高さ・独立した枝の有無・合わさり方には違いがあります。代表的な交感節前線維は交感幹で中継せずに通り、横隔膜の脚側から腹部の椎前神経節へ届きます。食道裂孔を通る迷走神経幹と、同じ一本の入口へまとめません。

心肺への節後線維と腹部へ通る節前線維

心肺側と腹部側を別の二段にした交感遠心の模式。上段は交感幹神経節で中継した節後線維が心臓・肺の神経叢へ届く。下段は胸部交感幹を中継せずに節前線維が通過し、横隔膜の脚側の空白を通って腹部の椎前神経節で中継し、その先が節後線維として腹部臓器へ続く。横隔膜の脚側は通路の位置の目印で、神経を筋線と接続しない。食道裂孔・迷走幹や全内臓枝の分布・高さは描かない。矢印は神経出力で、血流や腹部動脈の内腔への合流を示さない。
心肺側の代表的な交感遠心は中継済みの節後線維です。腹部へは交感幹を通過する節前線維の経路もあり、横隔膜の脚側を越えた神経節で中継します。