上肢主要神経の走行と枝のつながり

本文の目次

  1. 運動と感覚の線維が同じ神経を通る
  2. 頸部から腋窩へ束が組み替わる
  3. 神経束の名前は腋窩動脈との位置を表す
  4. 腋窩神経は四辺形間隙を通る
  5. 腋窩神経の筋の枝と皮膚の枝
  6. 筋皮神経は上腕の筋から前腕の皮膚へ続く
  7. 橈骨神経は上腕後面から肘前面へ移る
  8. 肘で橈骨神経の二つの道を分ける
  9. 橈骨神経浅枝は手の背側の皮膚へ向かう
  10. 正中神経は上腕を通り前腕へ向かう
  11. 正中神経と前骨間神経が前腕で分かれる
  12. 正中神経の掌枝と本幹は手関節で道が違う
  13. 正中神経は手で筋と指の皮膚へ枝を送る
  14. 尺骨神経は肘の後ろから前腕前面へ戻る
  15. 尺骨神経は手関節の前にも枝を出す
  16. 尺骨神経の本幹は尺骨管を通る
  17. 尺骨神経の深枝は手の中を橈側へ進む
  18. 同じ神経でも途中の枝で行き先が変わる

1. 運動と感覚の線維が同じ神経を通る

上肢の神経には、筋へ運動の信号を送る線維と、皮膚などから感覚を伝える線維が含まれます。脊髄の前根を出た運動線維と後根を通る感覚線維は、脊髄神経で合流します。その後の前枝が腕神経叢を作ります。腕神経叢でいう神経根はこの前枝で、脊髄の前根や後根とは違います。神経叢では線維の束が組み替わり、複数の脊髄分節の線維が一つの末梢神経に入ります。皮膚分節は一つの脊髄神経の感覚線維に対応する皮膚領域、末梢神経の皮膚領域は組み替わった神経の枝が受け持つ領域です。両者は同じ地図にはなりません。

2. 頸部から腋窩へ束が組み替わる

腕神経叢は通常、C5〜T1の脊髄神経前枝から始まります。C5・C6が上神経幹、C7が中神経幹、C8・T1が下神経幹を作ります。各神経幹は前区分と後区分に分かれます。上・中神経幹の前区分が外側神経束、下神経幹の前区分が内側神経束、三つの神経幹の後区分が後神経束を作ります。神経根と神経幹は主に鎖骨より上にあり、区分は鎖骨の後方を経て腋窩の神経束へ続きます。神経束ができる途中で線維が別の神経細胞へ乗り換わるわけではありません。

3. 神経束の名前は腋窩動脈との位置を表す

小胸筋の後ろを通る腋窩動脈の第2部を目印にすると、外側・内側・後神経束の位置関係が分かります。筋皮神経は外側神経束、尺骨神経は内側神経束、腋窩神経と橈骨神経は後神経束から出ます。正中神経は外側神経束と内側神経束から出る二つの根が合流してでき、そのまま上腕へ続きます。この二つの根は、C5〜T1という神経叢の神経根とは段階が違います。左右どちらの上肢でも、内側・外側はその人の身体を基準に読みます。

神経束から五つの神経へ

外側神経束から筋皮神経と正中神経の根、内側神経束から尺骨神経と正中神経の根、後神経束から腋窩神経と橈骨神経が出る。
外側・内側神経束から正中神経の二つの根が合流します。後神経束からは腋窩神経と橈骨神経が出ます。枠の並びは分岐の模式で、実際の距離や左右の投影ではありません。

4. 腋窩神経は四辺形間隙を通る

腋窩神経は腋窩から肩の後ろへ回るとき、四辺形間隙を通ります。この通路の上は小円筋、下は大円筋、内側は上腕三頭筋長頭、外側は上腕骨の外科頸で囲まれます。腋窩神経は後上腕回旋動脈とともにここを通り、上腕骨外科頸の後外側へ回ります。通路の名前と周囲の筋を結ぶと、肩の前にある神経束から肩の後ろへ続く道筋を追えます。

5. 腋窩神経の筋の枝と皮膚の枝

腋窩神経の運動枝は三角筋と小円筋へ向かいます。三角筋は肩の外側を覆い、小円筋は肩の後面にあります。感覚の枝である上外側上腕皮神経は、三角筋の下部を覆う上腕外側の皮膚へ向かいます。筋に入る枝と皮膚に向かう枝は同じ腋窩神経から出ますが、それぞれの行き先は違います。腋窩神経の皮膚領域が上腕外側にあるからといって、手の皮膚まで同じ枝が担当するわけではありません。

6. 筋皮神経は上腕の筋から前腕の皮膚へ続く

筋皮神経は通常、烏口腕筋を貫き、その後は上腕二頭筋と上腕筋の間を下ります。烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋へ運動枝を出し、肘の近くで上腕二頭筋腱の外側から皮下へ出ます。そこから先は外側前腕皮神経として、前腕外側の皮膚に感覚の枝を送ります。上腕筋には橈骨神経が一部の支配に加わることもあります。筋皮神経が前腕へ続く部分は主に皮膚への枝であり、前腕の屈筋全部を支配する運動枝ではありません。

肩・上腕から皮膚への枝

腋窩神経は四辺形間隙と外科頸を経て三角筋、小円筋と上腕外側の皮膚へ分岐。筋皮神経は烏口腕筋から上腕二頭筋と上腕筋の間、肘の皮下、外側前腕皮神経へ続く。
腋窩神経は肩後面へ回り、筋と上腕外側の皮膚へ枝を送ります。筋皮神経は上腕の筋へ運動枝を出した後、外側前腕皮神経として前腕の皮膚へ続きます。

7. 橈骨神経は上腕後面から肘前面へ移る

橈骨神経は後神経束から上腕後面へ進み、大円筋の下を経て上腕骨の橈骨神経溝を走ります。上腕深動脈もこの付近を通ります。橈骨神経は上腕三頭筋へ、上腕の近位部や溝の付近で運動枝を出します。さらに下ると上腕の外側筋間中隔を貫いて前面へ移り、上腕筋と腕橈骨筋の間から肘の前外側へ続きます。上腕後面や前腕後面の皮膚へ向かう枝も、肘より上で橈骨神経から分かれます。手へ行く浅枝だけが橈骨神経の感覚をすべて担うわけではありません。

8. 肘で橈骨神経の二つの道を分ける

肘付近で橈骨神経は浅枝と深枝に分かれます。腕橈骨筋と長橈側手根伸筋には、この分岐より近位の橈骨神経から運動枝が向かいます。浅枝は腕橈骨筋の深側を下り、深枝は回外筋を通ります。回外筋を通った先は後骨間神経と呼ばれ、指や手関節を伸ばす多くの前腕筋へ運動枝を出します。短橈側手根伸筋への枝が出る位置には変異があります。後骨間神経は主に運動を担いますが、関節などからの感覚線維も含むため、すべての線維が運動線維だけとは言い切れません。

9. 橈骨神経浅枝は手の背側の皮膚へ向かう

橈骨神経浅枝は前腕で橈骨動脈に近い場所を通り、遠位では腕橈骨筋腱の深側から手の背側へ回ります。感覚領域は主に手背の橈側と、橈側の指の背面近位部です。浅枝は手の内在筋への運動枝ではありません。指先や爪の周囲の背面には、正中神経や尺骨神経の掌側の指神経が回り込む領域があります。手背の橈側から指先までを、一律に橈骨神経浅枝だけの領域として読むと枝の行き先を取り違えます。

橈骨神経の上腕から手へ

橈骨神経溝から上腕三頭筋と上腕・前腕後面の皮膚へ枝が出る。本幹は外側筋間中隔から肘前外側、浅枝は手背橈側の皮膚、深枝は回外筋と後骨間神経を経て前腕の伸筋へ続く。
橈骨神経は上腕後面から外側筋間中隔を越えて肘前面へ移ります。近位の皮膚枝と肘で分かれる浅枝は別で、深枝は回外筋を通って後骨間神経へ続きます。

10. 正中神経は上腕を通り前腕へ向かう

正中神経は外側・内側神経束の根が合流してでき、上腕では通常、上腕動脈の外側からその前を横切り、遠位で内側へ移ります。上腕の筋に対しては、通常、主要な運動枝を出しません。そのため、上腕を正中神経が通ることと、上腕二頭筋が正中神経に支配されることは別です。肘の前のくぼみである肘窩では、正中神経は上腕動脈の内側にあり、ここから前腕の前面へ進みます。

11. 正中神経と前骨間神経が前腕で分かれる

正中神経は円回内筋の二つの頭の間を通り、浅指屈筋の深側から浅指屈筋と深指屈筋の間へ続きます。円回内筋・橈側手根屈筋・長掌筋・浅指屈筋などへ運動枝を送ります。前腕近位で分かれる前骨間神経は骨間膜の前面に沿い、長母指屈筋・方形回内筋・深指屈筋の橈側部分へ向かいます。この深指屈筋の部分は主に示指・中指の腱につながります。前骨間神経が前腕の深側を通ることと、皮膚を広く支配することは同じではなく、主な役割はこれらの筋への運動です。

12. 正中神経の掌枝と本幹は手関節で道が違う

正中神経の掌枝は、手関節より近位の前腕で本幹から分かれます。掌枝は屈筋支帯の浅側を通り、母指球付近の手掌の皮膚へ向かいます。一方、正中神経の本幹は屈筋支帯の深側の手根管を通って手へ入ります。屈筋支帯は手関節の掌側で腱や神経の通路を覆う帯状の組織です。掌枝と本幹をそれぞれたどると、母指球の皮膚に向かう道と、手根管を通る道を区別できます。

13. 正中神経は手で筋と指の皮膚へ枝を送る

手根管を通った正中神経からは、反回枝が母指球の短母指外転筋・母指対立筋・短母指屈筋浅頭へ向かいます。指へ向かう掌側指神経は、主に母指から環指の橈側半まで、掌側の三指半の皮膚へ感覚の枝を送り、第1・第2虫様筋への運動枝も出します。指先では掌側の指神経の領域が爪の周囲の背側へ回り込みます。手関節前で出る掌枝と、手根管を通った後に出る反回枝・指の枝を、分かれる位置の順に読むことが大切です。

正中神経の通路と掌枝

二つの神経束から正中神経、上腕動脈の外側から内側、円回内筋二頭間と浅指屈筋深側へ続く。前骨間神経が分かれ、さらに本幹から前腕で出る掌枝は支帯浅側、本幹は手根管深側を通る。
正中神経は上腕を通って前腕の筋へ枝を送ります。掌枝は前腕で分かれて屈筋支帯の浅側へ進み、本幹は深側の手根管へ入ります。前骨間神経の枠は主要な深側筋への枝を示します。

14. 尺骨神経は肘の後ろから前腕前面へ戻る

尺骨神経は内側神経束から出て上腕の内側を下り、内側筋間中隔を通って肘の後ろへ向かいます。上腕骨内側上顆の後ろを回り、尺側手根屈筋の二つの頭の間から前腕へ入ります。肘を回った後は前腕前面の尺側を下り、遠位では尺骨動脈に近いところを走ります。正中神経が肘窩の前を通るのに対し、尺骨神経は内側上顆の後ろを経るので、両者の肘を越える通路は同じではありません。

15. 尺骨神経は手関節の前にも枝を出す

尺骨神経は前腕で尺側手根屈筋と深指屈筋の尺側部分へ運動枝を送ります。深指屈筋の尺側部分は主に環指・小指の腱につながります。手関節より近位では、掌枝が手掌尺側の皮膚へ、背側枝が手背尺側の皮膚へ向かいます。これらの皮膚の枝は、本幹が手に入ってから分かれる枝とは別です。本幹の遠位の通路だけを見ても、尺骨神経から出る皮膚の枝すべての経路は説明できません。

16. 尺骨神経の本幹は尺骨管を通る

尺骨神経の本幹は、屈筋支帯の浅側にある尺骨管を通って手へ入ります。尺骨管はGuyon管とも呼ばれ、豆状骨と有鉤骨鉤付近の間にある通路です。正中神経の本幹が通る手根管とは別です。手に入った尺骨神経は浅枝と深枝に分かれます。浅枝は主に掌側の指の皮膚へ向かいますが、短掌筋への運動枝も出します。深枝は主に手の内在筋へ向かいます。浅枝をすべて感覚だけの枝と覚えると、短掌筋への枝を見落とします。

17. 尺骨神経の深枝は手の中を橈側へ進む

尺骨神経の深枝は小指球の筋へ枝を出した後、手掌の深側を橈側へ進みます。掌側・背側骨間筋、第3・第4虫様筋、母指内転筋、短母指屈筋深頭などに運動枝を送ります。浅枝の指の枝は、主に小指と環指尺側半の掌側の皮膚へ向かい、指先では背側にも回り込みます。手背尺側の近位の皮膚へ向かう背側枝は、すでに前腕で分かれています。同じ尺骨神経でも、前腕で分かれる枝、尺骨管を通った後の浅枝、手掌の深側を進む深枝では、通路と行き先が違います。

尺骨神経の肘から手へ

内側上顆後方から尺側手根屈筋二頭間へ続く尺骨神経。前腕で掌枝と背側枝が皮膚へ分岐し、本幹は支帯浅側の尺骨管から浅枝と深枝に分かれる。浅枝は指の皮膚と短掌筋、深枝は手掌深側の内在筋へ。
尺骨神経は肘の後ろから前腕へ戻り、手関節の手前で皮膚の枝を出します。本幹は尺骨管へ続き、浅枝は指の感覚だけでなく短掌筋への運動枝も持ちます。

18. 同じ神経でも途中の枝で行き先が変わる

肩から手までたどるときは、神経束から出る神経、上腕や前腕で分かれる枝、手関節を越える本幹を順に結びます。筋皮神経は上腕の筋へ運動枝を出した後、外側前腕皮神経として皮膚へ続きます。橈骨神経は上腕で筋や皮膚に枝を出し、肘から先の浅枝は手背の皮膚、深枝から続く後骨間神経は主に前腕の筋へ向かいます。正中・尺骨神経も、手関節の手前で分かれる皮膚の枝と、手へ入った後の枝を持ちます。皮膚領域の図は代表的な分布で、境界には重なりや個人差があります。皮膚の一領域を、神経全体のすべての運動枝や一つの脊髄分節と同一視しないようにします。

皮膚領域と枝が出る位置

上腕外側は腋窩神経の皮膚枝、前腕外側は筋皮神経の続き、手背橈側近位は橈骨神経浅枝。手掌・手背尺側には前腕で分かれた尺骨神経の枝。指の掌側と先端背側は正中神経三指半と尺骨神経一指半が代表的に担当。
上腕、前腕、手の皮膚へ向かう枝は、親の神経と分かれる位置が違います。指先の背側は掌側指神経が回り込む領域です。枠は代表領域の関係で、個人の皮膚境界を描いた診断用の地図ではありません。

用語を確かめる

前根
脊髄から出る運動線維が主に通る根。
後根
感覚線維が脊髄へ入る根。
脊髄神経前枝
前根・後根が合流した脊髄神経から前方へ分かれる枝で、運動線維と感覚線維を含みます。
腕神経叢
主にC5〜T1の前枝が線維の束を組み替えて上肢へ神経を送る網目。
神経幹
腕神経叢で神経根が合流して作る上・中・下の束。
神経束
腕神経叢の前区分・後区分が組み合わさった外側・内側・後の束。
神経根
この本文の腕神経叢では、神経叢の起点になる脊髄神経前枝。脊髄の前根・後根とは区別します。
皮膚分節
一つの脊髄神経の感覚線維に対応する皮膚の領域。
末梢神経
脳・脊髄の外で、身体との間を線維がつなぐ神経。
運動枝
主に筋へ運動の信号を送る枝。
皮神経
皮膚の感覚を伝える神経。
近位・遠位
上肢では体幹に近い側が近位、手指へ向かう側が遠位。
内側・外側
身体の中央に近い側が内側、離れる側が外側。
浅側・深側
身体の表面に近い側が浅側、内部に近い側が深側。
橈側・尺側
前腕・手の母指側が橈側、小指側が尺側。
腋窩
上腕の付け根の内側で、神経や血管が胸部から上肢へ通る領域。
小胸筋
胸郭から肩甲骨の烏口突起へ続く筋で、腋窩動脈を区分する目印。
四辺形間隙
小円筋・大円筋・上腕三頭筋長頭・上腕骨外科頸で囲まれる通路。
外科頸
上腕骨の近位で、骨頭を支える部分より下の細くなるところ。
後上腕回旋動脈
上腕骨外科頸の後側へ回り、肩周辺へ血液を送る動脈。
烏口腕筋
肩甲骨の烏口突起から上腕骨へ続く上腕前面の筋。
上腕二頭筋
主に肘の屈曲と前腕の回外に働く上腕前面の筋。
上腕筋
上腕骨から尺骨へ続き、肘を屈曲する筋。
上腕三頭筋長頭
肩甲骨から始まる上腕三頭筋の部分。
小円筋・大円筋
肩甲骨から上腕骨へ向かう肩後面の二つの筋。
橈骨神経溝
上腕骨の後面で橈骨神経が通る溝。
上腕深動脈
上腕動脈から分かれ、上腕後面へ血液を送る動脈。
筋間中隔
筋の区画の間を仕切る結合組織の板。
腕橈骨筋
上腕骨外側から橈骨遠位へ続き、主に肘を屈曲する筋。
長・短橈側手根伸筋
手関節を伸展し橈側へ動かす前腕の筋。
回外筋
近位前腕で橈骨に付着し、前腕を回外する筋。
後骨間神経
橈骨神経深枝が回外筋を通った後に続く神経。
上腕動脈
上腕を下り、肘付近で前腕への動脈に分かれる動脈。
肘窩
肘の前面にあるくぼみで、神経・血管や上腕二頭筋腱が通る領域。
円回内筋
前腕近位で二つの頭を持ち、前腕を回内する筋。
頭
一つの筋の中で起始が分かれる部分。別の筋体と重複して数えません。
浅指屈筋
主に第2〜第5指の近位指節間関節を屈曲する前腕の筋。
深指屈筋
第2〜第5指の遠位指節間関節を屈曲する前腕深側の筋。
橈側手根屈筋・長掌筋
前腕前面にある筋。前者は手関節を屈曲し橈側へ動かし、後者は掌腱膜を張ります。
骨間膜
前腕では橈骨と尺骨の間をつなぐ膜状の結合組織。
前骨間神経
正中神経から前腕近位で分かれ、主に深側の筋へ向かう枝。
長母指屈筋
母指の指節間関節を屈曲する前腕の筋。
方形回内筋
遠位前腕で橈骨と尺骨をつなぎ、前腕を回内する筋。
屈筋支帯
手関節掌側で腱や神経の通路を覆う帯状の組織。
手根管
手根骨と屈筋支帯で囲まれる通路で、正中神経と指の屈筋腱などが通ります。
反回枝
正中神経から手で分かれ、母指球の筋へ折り返して向かう枝。
母指球
手掌の母指の付け根にある筋のふくらみ。
小指球
手掌の小指の付け根にある筋のふくらみ。
掌側指神経
指の掌側へ向かう神経の枝で、皮膚の感覚などを伝えます。
虫様筋
深指屈筋腱から始まる四つの手内在筋で、第1・第2と第3・第4で代表的支配が違います。
内在筋・外在筋
手では筋体が手にある筋を内在筋、筋体が前腕などにあり腱が手へ届く筋を外在筋と呼びます。
内側上顆
上腕骨の肘寄りの内側にある骨の突起。
尺側手根屈筋
前腕尺側にあり、手関節を屈曲し尺側へ動かす筋。
尺骨管
屈筋支帯の浅側で尺骨神経が手へ入る通路。Guyon管とも呼ばれます。
豆状骨・有鉤骨鉤
手関節掌側の尺側にある骨の目印で、尺骨管の位置を読む助けになります。
短掌筋
手掌尺側の皮下にある小さな筋で、尺骨神経浅枝から支配されます。
骨間筋
中手骨の間にある手内在筋。指の内転・外転などに働きます。
母指内転筋
母指を示指側へ近付ける手内在筋。
短母指屈筋の浅頭・深頭
短母指屈筋の二つの部分で、通常、浅頭は正中神経、深頭は尺骨神経から支配されます。
示指・中指・環指
示指は人差し指、中指は第3指、環指は薬指。