目標が戻る時期の反応

上がっていた体温調節の目標水準が戻ると、現在の深部体温がその目標より高い状態になり得ます。この時期には、皮膚血流を増やすことや、汗の蒸発によって熱を放散する方向の反応が起こります。熱産生を増やすふるえとは向きが違います。汗が分泌されることと、その汗が実際に蒸発して熱を奪うことは別の過程です。悪寒、ふるえ、皮膚の状態や汗などを時刻と合わせて記録すると、体温の数値だけでは見えない調節の経過も捉えられます。

発熱の目標と、現在の体温

上段は目標を破線の高い水準、現在の深部体温を実線の低い水準に分け、その間を上向きに結ぶ。ふるえを伴う筋と狭い皮膚血管の関係が、熱産生の増加と放散の抑制へ続く。下段は戻った低い目標と、まだ高い現在温度を下向きに結ぶ。汗が皮膚表面から蒸発して熱を奪う経路と、広い皮膚血管による放散増加を分ける。線の高さは二つの水準の関係を示し、固定温度や時間を表さない。
目標水準が上がり、現在の深部体温がまだそれより低い時期には、ふるえによる熱産生の増加や、皮膚血流を減らして放散を抑える反応が起こり得ます。目標が戻り、現在の温度がそれより高い時期には、皮膚血流の増加や汗の蒸発が放散へ働きます。汗を分泌することと、その汗が蒸発して熱を奪うことは別の過程です。