入力の場所と、感じる場所

皮膚や筋・関節などに由来する体性痛と、内臓に由来する内臓痛は、入力の出発点が異なります。一般に体性痛は比較的場所を捉えやすいことが多いのに対し、内臓由来の痛みは場所をはっきり特定しにくいことがあり、内臓の伸展や炎症などが刺激に関わります。内臓からの入力と体表からの入力が、一部の中枢の神経細胞などへ合流する経路もあります。その情報が体表から来たもののように知覚され、入力の起きた器官とは別の場所に痛みを感じることがあります。これが関連痛の代表的な仕組みです。痛む場所、広がり、活動や経過との関係を合わせることが、入力の経路を考える情報になります。痛む場所と原因の器官を常に一対一に対応させることはできません。

入力の場所と、痛みを感じる場所

体表の感覚終末からの経路と、別の位置の内臓にある終末からの経路が、一部の中枢神経細胞へ合流する。各経路の矢印は入力を中枢へ伝える方向に向く。合流した細胞の出力は感覚情報の伝達へ続き、破線の矢印で体表から来た情報のように知覚される場合と、器官とは別の場所の痛みへ結ぶ。器官から体表へ直接神経が走る経路ではない。
内臓からの入力と体表からの入力が、一部の中枢の神経細胞などへ合流する経路があります。その情報が体表から来たもののように知覚されると、入力の起きた器官とは別の場所に痛みを感じる場合があります。これは関連痛の代表的な仕組みで、痛む場所から原因の器官を一対一に確定する関係ではありません。