動き、取り込み、運搬、供給

換気は肺胞へ空気を出入りさせること、ガス交換は肺胞と血液の間で酸素や二酸化炭素が移ることです。血液へ入った酸素は主に赤血球のヘモグロビン(Hb)に結合し、血流によって組織へ運ばれます。組織を通る血流が灌流です。呼吸数が増えても、一回に動く空気の量や、肺の壁を越えた酸素の量は別に確かめる必要があります。気道抵抗が増える経路と、交換する壁が厚くなる経路では、負担が増える場所が違います。SpO₂は、光を使う機器で動脈血の酸素飽和度を推定した値です。酸素飽和度はHbの酸素結合部位に酸素が結合している割合であり、Hb量や心拍出量、各組織へ届く量そのものを表す値ではありません。機器の測定方法や個人の数値判定は、ここで扱う段階の区別とは別の学習です。

酸素が届くまでの四つの段階

上の気道は肺胞へ連続し、実線の空気矢印が出入りする。肺胞の壁と隣接する血管の壁を越える破線は酸素が血液へ、二酸化炭素が肺胞へ移る方向を示す。血管内の赤血球と右向きの血流はHbに結合した酸素の運搬へ続く。下の組織の血管内では別の右向き血流があり、組織を通る灌流を示す。酸素は血管から周囲の細胞側へ移る。
換気は肺胞への空気の出入り、ガス交換は肺胞と血液の間の移動です。血液へ入った酸素は主にHbに結合して血流で運ばれ、組織を通る血流が灌流です。呼吸の回数、一回に動く空気量、交換された量、血液が運ぶ量、組織へ届く量はそれぞれ別の情報です。