第12章 五行の色・季節:表現の幅と修飾を保つ

本文の目次

  1. 選択した二つの列を、版とともに読む
  2. 選択した二つの列を、版とともに読む
  3. 木の色語では、二つの表現を残す
  4. 木の色語では、二つの表現を残す
  5. 季節語の修飾を落とさない
  6. 季節語の修飾を落とさない
  7. 色語・季節語を五行ごとのカードで確かめる
  8. 色語・季節語を五行ごとのカードで確かめる
  9. 言葉を保った記録から、次の資料へ進む
  10. 言葉を保った記録から、次の資料へ進む

1. 選択した二つの列を、版とともに読む

第3章では、五行と味・五臓・対応する腑の三つのカテゴリを読みました。この章では、WHO2007に明示された色と季節の語を、その資料に所属する表現として確かめます。国内の色体表の全列を示す完成表ではありません。木・火・土・金・水という既に学んだ枠を使い、色語や季節語の細かな言い方を残して読むことが今回の課題です。

2. 選択した二つの列を、版とともに読む

短く覚えようとして言葉を削ると、元の記述が持つ幅や限定を失うことがあります。たとえば「赤い箱、または白い箱」というメモから白い箱を消せば、選べる対象が変わります。「午後の終わり」を午後とだけ書けば、終盤に注目する手がかりが消えます。色や季節の語でも、何を省いたかを元の表現に戻して点検しましょう。

3. 木の色語では、二つの表現を残す

WHO2007の木の項にある選択色語は blue or green です。本章では、青系または緑系という二つの色表現を残して読みます。これは国内の正式用語「青」の定義を確定する説明ではありません。英語の短い表記と、本章の日本語による理解の手がかりを分けておくと、どこまで確認した言葉なのかが分かります。

4. 木の色語では、二つの表現を残す

木の色語を blue のみと書き直せば green が抜け、green のみと書き直せば blue が抜けます。また、二色が必ず同時に現れる実物の条件を追加する説明とも区別します。ここで確認するのは、資料にある色表現の選択幅を保つことです。色見本の具体的な色調、波長や色番号、身体の色からの判断は、この語の記録だけでは決めません。

5. 季節語の修飾を落とさない

同じWHO2007の選択記述では、火の季節語は summer、土は late summer です。土の語には late という修飾があります。本章では夏の終盤に焦点を置く表現として読み、火の語と土の語を両方ただの summer にそろえません。共通する語があっても、付いている言葉まで含めて記録する必要があります。

6. 季節語の修飾を落とさない

この違いを読むことと、暦の期間を決めることは別です。late summer から開始日・終了日を決めたり、国内の長夏や土用との正式な同義を確定したりする根拠は、今回そろっていません。学習メモには元の季節語を残し、詳しい時期や国内用語の説明を加えるときは、その説明が確認できる資料を別に用意します。

7. 色語・季節語を五行ごとのカードで確かめる

図1は、WHO2007の選択色語と季節語を、五行ごとの自作カードにまとめたものです。最初に資料の年を確認し、次に同じカードの「色語」「季節語」というラベルと英語表記を読みます。木では二つの色表現、土では季節語の修飾を残している点を確かめてください。カードは文字を読むための索引で、具体的な色見本や年間カレンダーではありません。

WHO2007の選択色語・季節語を読む

WHO2007の選択色語・季節語を、同じ五行のカードで参照する作者の索引。英語表記を残し、具体的な色調や暦の期間、国内正式語との同等を示さない。旧第3章の味・臓・腑の列は既存章を参照する。 木:blue or green/spring。 火:red/summer。 土:yellow/late summer。 金:white/autumn。 水:black/winter。
WHO2007の選択色語・季節語を、同じ五行のカードで参照する作者の索引。英語表記を残し、具体的な色調や暦の期間、国内正式語との同等を示さない。旧第3章の味・臓・腑の列は既存章を参照する。

8. 色語・季節語を五行ごとのカードで確かめる

火の色語は red、土は yellow、金は white、水は black です。季節語は木が spring、火が summer、土が late summer、金が autumn、水が winter です。これらも同じ資料の選択表現として参照します。第3章の味・臓名・腑名は既存章を参照し、その逆引きや列の入替えを、この二列の語へ置き換えた新しい問題にはしません。

9. 言葉を保った記録から、次の資料へ進む

この章の要点は、選択肢の一方を削らず、修飾語を落とさず、資料に所属する語を保って読むことです。木の色語の幅と、土の季節語の限定に注目して、短いメモを点検してください。五行から何かを逆引きする操作は第3章を参照できます。今回は同じ操作の反復より、記述を短くしたときに失われる意味を確かめます。

10. 言葉を保った記録から、次の資料へ進む

内容の参照版はWHO2007です。国内現行教科書の全表や正式な定義対訳、WHO2022の対応本文との同等は未確認です。2026年出題基準の「五行の色体表」は関連する範囲名であり、個々の表記を確定する本文の代わりではありません。この二列だけから病態や季節の医学的効果を推論せず、次の内容は必要な本文根拠をそろえて学びます。

用語を確かめる

選択幅
本章では、資料にある複数の表現を一方に縮めず残すための作者の整理語。
修飾語
本章ではlateのように、共通する語へ付いて注目する範囲を示す語。
色語・季節語
WHO2007に明示された色/季節の短い英語表記を読む本章の整理語。国内正式定義対訳ではない。
版の所属
どの資料のどの年の記述を使うかという読解上の条件。