第14章 原気・宗気:説明に使う語の単位を読む

本文の目次

  1. 組合せを読む前に、説明に使う語を確かめる
  2. 組合せを読む前に、説明に使う語を確かめる
  3. 原気では、二つの気の呼称を組にする
  4. 原気では、二つの気の呼称を組にする
  5. 宗気では、食由来の気と吸い込む空気を読む
  6. 宗気では、食由来の気と吸い込む空気を読む
  7. 二項の記述を残して、図とメモを読む
  8. 二項の記述を残して、図とメモを読む

1. 組合せを読む前に、説明に使う語を確かめる

第5章では気の素材面と活動面を、第6章では精の由来と蓄え先を読みました。この章はWHO2007の原気と宗気の選択項へ進みます。原気の項はsource qi、宗気の項はancestral qiという英語の見出しを持ちます。何を組み合わせると説明しているか、その説明にどの単位の言葉を使うかを確かめましょう。既に学んだ二面や由来の数を増やすのではなく、二つの項の具体的な記述を読みます。

2. 組合せを読む前に、説明に使う語を確かめる

同じ集まりでも、「班Aと班Bのメンバー」と説明する場合と、「町の北側と南側から来た人」と説明する場合では、まとめる言葉の単位が違います。二つの説明を見ただけで、そこにいる人が全く別だとは決まりません。このたとえは記述の単位を分ける練習です。気の成り立ちが人の集まりと同じという意味ではありません。まず見出しを確認し、次に、その項で使う言葉を組として残します。

3. 原気では、二つの気の呼称を組にする

source qiの項は、innate qiとacquired qiを組み合わせる説明です。本章では二語を先天の気・後天の気と読み、二つの呼称を組にして残します。さらに、この項は原気を身体の最も基礎に置く気として説明しています。「基礎」という位置づけだけに短くすると、先後天の気を組み合わせるという記述が抜けます。学習メモでは、何の組合せかを先に書き、その後に説明の焦点を添えると追いやすくなります。

4. 原気では、二つの気の呼称を組にする

関連するgenuine qiの項にも、先天の気と後天の気を組み合わせるという記述があります。ただし、その項は素材の側と活動を支える力の側に焦点を向けています。共通する一節があることと、項の説明が全文同じで入れ替えられることは別です。原気の項にあるoriginal/primordial qi、genuine qiの項にあるtrue qiという別呼称も、各項に所属する呼び方として読みます。別呼称の数を、そのまま別の気の数として数えません。

5. 宗気では、食由来の気と吸い込む空気を読む

ancestral qiの項では、食物に由来する気と、吸い込む空気を組にして説明しています。ここでは「食物」だけに縮めず、食物に由来する気という言葉を残します。由来を読んだ後は、この項が胸を蓄え先として記すことも確かめます。続く役割は、血の巡りや息をする働き、声や体の動きに向けたものです。「吸い込む空気」は由来側、「呼吸」は役割側の説明なので、一つの欄へ縮めると何を述べた文なのかが変わります。

6. 宗気では、食由来の気と吸い込む空気を読む

後天の気、acquired qiの説明にも、食物と吸い込む新鮮な空気を合わせる記述があります。したがって、食物と空気を宗気だけにある要素とする表は作れません。原気の項に後天の気が含まれていることも合わせて読みましょう。原気の項は気の呼称で、宗気の項は由来の言葉で組合せを述べています。説明の単位が違うことから、二項の中身が必ず重ならない、あるいは全文同じだと決めることはしません。

7. 二項の記述を残して、図とメモを読む

図1は、原気のカードに先天の気・後天の気という呼称を、宗気のカードに食由来の気・吸い込む空気という由来の言葉を置きます。最初にWHO2007という所属と英語の見出しを確認し、同じカードの二つの語を一組として読んでください。上下の配置は読みやすさのためです。成分の量や生成の順番、経路を示す矢印はありません。基礎問答では二項の記述を言葉にし、四択では当該項の説明を入れ替えたり一部を変えたりしたメモを点検します。

WHO2007:原気・宗気の記述

WHO2007の選択二項を、説明に使う語の単位で読む自作文字カード。原気は気の呼称、宗気は食由来の気と吸気の言葉を残す。二つのカードは排他的な成分表ではなく、生成・経路・量・時間順を示さない。 原気/source qiの呼称欄は先天の気、後天の気。宗気/ancestral qiの由来欄は食由来の気、吸い込む空気。
WHO2007の選択二項を、説明に使う語の単位で読む自作文字カード。原気は気の呼称、宗気は食由来の気と吸気の言葉を残す。二つのカードは排他的な成分表ではなく、生成・経路・量・時間順を示さない。

8. 二項の記述を残して、図とメモを読む

要点は、原気の先後天の気という呼称と、宗気の食由来の気・吸気という記述を、それぞれの項に戻して読むことです。資料の参照版はWHO2007です。国内現行教科書の正式な定義対訳やWHO2022との対応、全生成・作用・病理は未確認です。酸素、ATPや特定の栄養素を気の正体として置かず、この短い説明から診断や施術へ進みません。

用語を確かめる

説明の単位
本章では、当該項が気の呼称で組合せを述べるか、食由来の気・吸気という由来語で述べるかという記述上の単位。
吸気
本章の宗気の選択項では、吸い込む空気を由来側で読む。呼吸という役割の説明や、酸素だけの名称と区別する。
別呼称
当該用語集の項が示す別の呼び方。別呼称の数から別の概念数を増やさず、別項全文の同義も確定しない。