名称の対応と個人の評価を分ける
ウートフ現象に対応する説明は、体温上昇に伴いMSの症状が一過性に悪化することがある、という関係である。体温低下と症状軽減という別の場面があり得ることを否定する必要はないが、その関係だけをこの現象の定義へ置き換えない。 この知識から、患者の症状を確かめるために体温を上げたり、温熱や冷却の条件を処方したりしない。新しく悪化した症状を全てウートフ現象として一過性で無害と判断することもできない。患者の再発・診断・検査・治療は本章の範囲外であり、新しい変化や生活の支障を記録だけで放置せず医療評価へ共有する。