他の神経筋の病態と分けて読む

外科学概論 外科的感染症の毒素と神経伝達障害の病態

既存の重症筋無力症の教材では、代表的なAChRへの自己抗体による筋側受容体の傷害と神経筋伝達障害を扱った。ギラン・バレー症候群のAIDPでは、免疫応答による末梢神経の髄鞘傷害を扱った。これらを、そのまま破傷風毒素の作用へ置き換えない。 本章の因果図は、CDCが示す典型的な病態の関係をまとめたものである。個人の筋痙攣だけから破傷風を確定したり、創傷処置、予防接種、薬剤などの実施条件を決めたりする規則にはしない。

毒素の作用から筋収縮・筋痙攣へ

毒素の作用から筋収縮・筋痙攣へ
CDCの限定説明から作成した独自因果図。破傷風毒素が神経伝達物質の放出を妨げ、抑制性の神経伝達を阻害することと、筋収縮・筋痙攣への関係を示す。正常なシナプス全体の模型や、患者ごとの症状の保証、評価・治療の実施手順は示さない。