分類と医療評価の目的を分ける

子どもの骨折では、腫れが少ない例や、傷害部位と異なる場所の痛みを訴える例もある。歩けることや関節が動くことだけで骨折を否定しない。骨端線損傷が疑われる場合は、自己判断で待たず、速やかに医療評価へつなぐ。 型や成長障害の病態を学ぶことは、患者の診断を確定したり、整復・固定の方法や経過観察の期間を決めたりすることではない。症状や機能の変化は医療評価へ共有する。

骨端線損傷の分類と、損傷後に残り得る変化

Salter–Harris II型。骨端線+骨幹端。Salter–Harris III型。骨端線+骨端
関節面へ及ぶ。Salter–Harris IV型。骨幹端+骨端線+骨端
関節面へ及ぶ。骨端線の損傷後。骨端線をまたぐ
骨性の架橋。成長抑制・骨が曲がる
変化に関わり得る
分類の三つの対応と、損傷後に起こり得る骨性架橋の経路を分けた独自比較図。全例で架橋や成長障害が生じる一本道ではない。原図・患者画像の再現、診断確定や整復固定の指示は含まない。 架橋には線維性のものも実在する。図の下段は骨性架橋の一例であり、全ての架橋が骨性であることや、全ての損傷が成長障害に至ることを示さない。