両果骨折と相当型の骨・靱帯傷害

本文の目次

  1. 両果骨折は内果と外果の二つの骨傷害
  2. 相当型では内側の靱帯傷害を伴う
  3. 傷害する構造を入れ替えずに記録する

1. 両果骨折は内果と外果の二つの骨傷害

AAOSが説明する両果骨折(bimalleolar fracture)は、内果と外果がどちらも骨折する型である。内側と外側に骨の傷害を持つという具体的な組合せを読む。 足関節の正常な骨の位置は既存共通を参照する。本章で確認するのは、正常の左右や骨名だけでなく、病型が持つ二つの骨傷害の対応である。

2. 相当型では内側の靱帯傷害を伴う

同じAAOS資料の両果骨折相当型(bimalleolar equivalent fracture)の説明では、足関節内側の靱帯の傷害と、一つの骨の骨折が組み合わさる。図の説明文が示す組合せは、内側靱帯の断裂と外果の骨折である。 「相当型」という名前だけから、内果も外果も必ず骨折していると読み替えない。この資料で示された型は、外側の骨傷害と内側の靱帯傷害という異なる構造を組み合わせる。

3. 傷害する構造を入れ替えずに記録する

両果骨折では内果骨折と外果骨折、ここで扱う相当型では外果骨折と内側靱帯傷害を対応させる。いずれも、骨折があるという一項目だけへまとめると、内側にある傷害の構造が失われる。 この比較はAAOSが説明する二つの病型の概念整理であり、本人の痛み・腫れだけから病型を認定する手順ではない。別の損傷の併存を一律に否定せず、整復・固定、手術、負荷や運動の適否をこの説明から決めない。

内側と外側にある傷害の構造を比べる

内側と外側にある傷害の構造を比べる
AAOSの二つの病型を言葉で対応する独自概念図。線は分類の対応で、損傷が順番に進む因果図ではない。骨の形・画像所見や、整復・固定の操作を示さない。