駆出から、量を変えない圧下降へ
左心室圧が大動脈圧を上回ると、大動脈弁が開いて駆出が始まり、心室量は減る。心室が弛緩して大動脈弁が閉じた後、僧帽弁がまだ開かない時期には再び両弁が閉じる。量は一定のまま圧が下がり、等容弛緩という。さらに心室圧が左心房圧より低くなると僧帽弁が開き、再び充満する。充満→等容収縮→駆出→等容弛緩→再充満を、弁・圧・量で追う。等容収縮は駆出前、等容弛緩は駆出後で、それぞれの時期の中で量が一定という意味である。二時期の量まで同じという意味ではない。量が一定という記録だけでは二つの等容期を分けられず、圧の上昇か下降かも必要になる。
圧で開閉、量が変わる
同じ左心室の充満と駆出を比較します。両側の圧差に応じて入口・出口の弁の状態が変わり、通る血流と心室量の変化が対応します。図の枠は部位の役割を並べた模式で、心腔の実寸や形を表しません。正常で漏れやほかの出入りがない条件です。①と③の間・後には、両弁が閉じる等容期があります(別図)。同じ心室の圧と量
横は同じ一周期の時間順です。②等容収縮では駆出前の量のまま圧が上がり、④等容弛緩では駆出後の量のまま圧が下がります。各等容期の中で一定で、二時期の量は同じではありません。圧と量は別縦軸で、数値・期間の長さは模式です。電気活動や実流量の記録ではありません。