取り込みと細胞からの搬出は別

吸収上皮の管腔側の面は頂端面、組織側の底は基底面、隣の細胞に向く面は側面である。頂端面から取り込まれた物質は、細胞内を経て基底側・側面側から組織へ出る。物質によっては細胞間を通る経路も関わる。上皮細胞内へ入った記録だけでは、血液やリンパへ出たことまで確認できない。膜通過には物質に応じた担体や勾配などを使い、全てが単純拡散ではない。既に学んだ受動輸送・能動輸送の区別を使い、管腔の濃度や血流だけから、全ての膜通過量を一つに決めない。

管腔の集合と、細胞内の粒子

上は管腔側。上部に一行ずつ置いた凡例で、図本体と同じ塗り・輪郭の黄土色の三角の見本を脂質の分解産物、小さな緑の円の見本を胆汁成分へ対応させる。胆汁成分を表す小さな丸と脂質の分解産物を表す三角が集合し、点線の囲みを混合ミセルとして識別する。囲みは袋の膜ではない。一個の三角が集合の外の上皮表面へ届き、三角だけの移動矢印が上皮細胞の管腔側の境界を越える。緑の大きな領域は一個の上皮細胞。細胞内の三角から、再形成を示す矢印と直接語を経て、脂質とタンパク質などを含む別の大きな粒子カイロミクロンを描く。カイロミクロンは内部に線を持つ大きな円で、胆汁成分の小丸や三角、混合ミセルの囲みと異なる。さらに組織側へ搬出する矢印がある。混合ミセルの囲み・胆汁成分・食物中の大きな脂肪滴が同じ粒のまま細胞や血液へ通過する矢印ではない。細胞への入口、細胞内変化、組織側出口を別段階にする。乳び管から静脈への続きは二出口の図で扱う。
代表的な長鎖脂質の模式です。黄土色の三角の見本は脂質の分解産物、小さな緑の円の見本は胆汁成分。管腔の混合ミセルから分解産物が上皮表面へ届き、細胞内で脂質が再形成され、カイロミクロンへ組み込まれます。点線の囲みは集合の目印で細胞膜ではなく、集合全体の通過は描きません。寸法・個数・輸送量や全脂質の同一経路を示しません。