受容体は受け取り方を変える

伝達物質が結合する相手が受容体で、受容体に結合する分子をリガンドという。イオンチャネル型受容体では結合が通路の開閉へ結びつく。別の方式では、Gタンパク質などの細胞内の中継を介して働く。Gタンパク質は受容体から別の分子へ情報をつなぐタンパク質の一種である。受容体やイオンの条件が違えば、同じ伝達物質でも受け手の作用は変わり得る。膜の外側での結合から細胞内へ情報が伝わることは、伝達物質そのものが細胞内へ入ることとは別である。

終末の放出から、別の細胞へ

典型的な活動電位に伴う化学シナプスの位置と段階を、上下に広げた模型。図の起点はナトリウム依存性の典型的な軸索とラベルで指定し、終末のカルシウムと分ける。上の破線矢印は活動電位が軸索終末へ到着する関係を示し、イオン一粒の長距離移動ではない。終末の外側から上の膜の通路を通って内側へ向かう実線矢印は、カルシウムイオンの流入。軸索の立ち上がりに関わるナトリウムとは別である。終末内の閉じた円は「放出前の小胞」と図内でも名前を示し、丸印が伝達物質の内容物。下の終末膜のくぼみは小胞膜が前の細胞膜とつながる放出時の形を示す。前の形と放出時を同じ図に並べ、短い破線の矢印で段階を結んでいる。丸印の内容物は膜の外側のすき間へ出て、実線の下向き矢印は内容物が受け手側へ届く経路を示す。小胞全体が受け手へ渡る図ではない。すき間は二つの細胞の外側で、下には別の細胞の膜と内部がある。受容体の結合部分は下の細胞膜の外側にあり、丸印が膜の外側にある結合部分に接触して結合を示す。受け手の細胞内へ伝達物質が入る矢印は描かない。結合後に必ず発火することや、全てのシナプスがこの方式であることは示さない。距離・粒の数・時刻・通路の大きさは模式で、体積比や測定量ではない。
ナトリウムに依存する典型的な軸索の例です。活動電位の到着、終末へのカルシウム流入、小胞の内容物の放出、膜の外側での受容を分けています。閉じた小胞は放出前、下のくぼみは放出時の膜の形です。すき間を広げた模式で、受け手の内部へ物質が入る矢印ではありません。全シナプスや必ず発火する反応へ一般化しません。