内側と外側は場所によって違う

大脳の表面の皮質は灰白質で、その内側には白質がある。ただし、大脳の内部にも細胞体が集まる灰白質の領域がある。脊髄の断面では、中央寄りに灰白質、外側に白質がある。この二つの典型例でも内外の配置は同じではない。中枢神経系のどこでも、外側は灰白質、内側は白質と固定して読まない。

灰白質と白質の位置

上に大脳の模式断面、下に脊髄の模式横断を描く。大脳の外側の帯が皮質の灰白質で、内側の白質とは別に、内部にも灰白質の集まりを描く。灰白質の点模様は組織領域の区別で、一個の細胞核の印ではない。下の脊髄では内側の蝶形に近い領域が灰白質、その周りが白質。大脳と脊髄で内外の配置が違うことが上下の図から読める。点模様の灰白質と斜線の白質は色を使わなくても識別できる。灰白質は細胞体、樹状突起、シナプスなどが多く、白質は有髄軸索が多いという成分の偏りを示す。両方にグリアなどの細胞があり、白質が細胞のない空間ではない。中枢の全ての部位が同じ配置という意味ではなく、典型的な二例を比べる。切断方向・形・面積比は簡略化した模式である。
大脳と脊髄の典型的な断面の模式です。大脳では表面の皮質と内部の集まりが灰白質、脊髄では内側が灰白質です。点模様は灰白質、斜線は白質を区別します。灰白質には細胞体など、白質には有髄軸索が多いという成分の偏りで、どちらにもグリアなどがあります。形・面積比・細部の位置は実測を示しません。