精巣内の二つの作用先

精巣では、LHは精細管の間にあるライディッヒ細胞に働き、テストステロンの産生を促します。FSHは精細管内のセルトリ細胞に働き、精子形成を支える働きに関わります。テストステロンも精子形成を支え、男性の二次性徴などに関わります。LHとFSHが同じ一種類の細胞だけへ同じ作用をするわけではありません。セルトリ細胞から出るインヒビンは、前葉のFSHの調節に抑制的に関わります。テストステロンが上位の分泌を抑える戻りとともに、性腺の状態を上位へ知らせる連絡として整理します。

男性のLHとFSHの作用先

上方に視床下部と下垂体前葉があり、GnRHの点線矢印が前葉へ向かう。前葉からLHの点線矢印は精細管外のライディッヒ細胞へ、FSHの点線矢印は精細管内の壁から内側へ伸びるセルトリ細胞へ向かう。
視床下部のGnRHは下垂体前葉へ作用し、LHとFSHの分泌を調節する。LHは精細管の間にあるライディッヒ細胞へ作用してテストステロン分泌を促し、FSHは精細管内のセルトリ細胞へ作用して精子形成を支える。GnRH、LH、FSHはそれぞれ別のホルモンで、分泌する場所と作用先が異なる。

テストステロンとインヒビンの帰還

上段はライディッヒ細胞からテストステロンの分泌へ続き、その信号が視床下部・下垂体前葉へ戻る。下段はセルトリ細胞からインヒビンの分泌へ続き、その信号が下垂体前葉へ戻る。帰還の終端は抑制の横線で、インヒビン側にはFSH分泌を抑えると直接示す。
ライディッヒ細胞のテストステロンは視床下部と下垂体前葉へ負のフィードバックを行う。セルトリ細胞のインヒビンは下垂体前葉のFSH分泌を抑える。作用先と調節する分泌を分けて追う。