運搬する形から、吐き出す気体へ

炭酸水素イオンは重炭酸イオンともいい、HCO₃⁻で表す。二酸化炭素の多くは、このイオンの形で血液を運ばれる。溶けた二酸化炭素や、タンパク質に結合した形もあるので、すべてが一つの形ではない。肺では反応を通して、炭酸水素イオンとして運ばれた一部が分子の二酸化炭素へ戻る。二酸化炭素は自身の分圧差に従って血液から肺胞へ移り、呼気として外へ出る。炭酸水素イオンそのものが気体になって肺胞の空気へ渡るという意味ではない。ここでは酵素やイオン交換の詳細ではなく、運搬形と気相へ出る形の違いを追う。

運ぶ形から、吐き出す形へ

上の肺の血液側の領域に炭酸水素イオンとHCO₃⁻を直接記し、反応と名付けた白抜き先端の矢印で、同じ血液側にある分子CO₂へつなぐ。炭酸水素イオンと重炭酸イオンは同じ形の別名である。血液と肺胞の間に薄い肺胞壁を置く。その後の別の破線矢印は分子CO₂から壁を越え、下の肺胞の空気へ向かう。肺胞側に到達する分子CO₂の位置へ名称の引出線を対応させ、そこから気道を通る呼気の実線矢印を外へ向ける。化学変化と、ガスが壁を越えることと、空気が気道を出ることは別段階/別の矢印である。HCO₃⁻の線を空気側へ直接通すことはしない。二酸化炭素の多くがこの形で運ばれるが、他の形もあり全てを一本の経路に限定しない。血液側の反応を大きくまとめた模式で、赤血球内の酵素/イオン交換の細部や場所を新しく追加せず、量比や生理正常値も示さない。
肺の血液側で、炭酸水素イオン(重炭酸イオン)の一部が反応を通じ分子CO₂へ戻り、そのCO₂が自身の分圧差で肺胞へ渡ります。白抜き矢印は反応、破線は壁越え、下の実線は呼気です。HCO₃⁻が気体になって直接渡る経路ではありません。他の運搬形・反応の細部・量比は省略しています。