累積罹患割合の対象と期間

開始時に発生可能な集団を一定期間追跡し、新しく発生した人の割合を求めるのが累積罹患割合です。その期間の発生リスクとして読めます。初回発生を調べる閉鎖集団では、開始前に既に発生した人を、現在の状態が終わっていても初回発生の分母へ足しません。発生の有無などの結果を転帰といいます。全員の期間末までの転帰が分かる条件なら、開始時に発生可能な60人のうち6人に発生した6か月リスクは6/60=10%です。1か月と1年のリスクは観察期間が違います。後の記録や発生の規則がないまま、1か月の割合を12倍して1年のリスクへ置き換えることはできません。

時点の状態と、期間の初回発生

独立した二つの模型。上は同じ日に確認した対象100人のうち12人の現在状態を、12%の幅と12/100で示す。下は別の発生可能な閉鎖集団60人から6か月後の初回発生6人へ進み、6/60の10%幅と条件を示す。
上段はある日の対象100人に現在その状態の人が12人いる例です。下段は別の閉鎖集団で、開始前の発生がなく発生可能な60人を6か月追跡した例です。全員の期間末までの転帰が分かり、6人に初回発生があれば6か月リスクは10%です。分母に含める人と時点・期間を分けます。