状態の出入りと未確認の転帰

現在その状態にある人数は、新しい発生で増え、状態の終了で減ります。出入りのない集団でも、期間中に発生した人数と期間末に残っている人数は同じとは限りません。また、追跡が途中で終わった人は、その時まで発生なしでも、その後の転帰は未確認です。開始60人中、10人の発生と30人の期間末までの発生なしが分かり、20人のその後が不明なら、確認された発生10人だけで全60人の期間リスクが一つに決まるわけではありません。未確認者全員に後の発生がない場合とある場合を、模型の条件に合わせて分けます。

一人ずつの観察時間を、分母へ足す

同じ時間軸に3人の観察区間を置く。Aの2か月とCの6か月の端は初回発生の円、Bの4か月の端は観察終了の四角。Bの4か月後の破線は未確認区間。線の長さ2、4、6か月を合計して12人月の分母とし、発生の2円を新発生2件の分子へ対応させる。
初回発生を追う模型で、発生可能な観察時間を数えます。Aは2か月、Cは6か月で初回発生し、Bは4か月で観察が終了しました。Bのその後は未確認です。人時間は12人月、新発生は2件なので罹患率は2/12件/人月です。人時間を分母とする率と、期間内の発生確率は別の指標です。