比較の起点と、記録の時間順序

横断研究では、ある時点の曝露と転帰などを同じ時点の状態として記録します。どちらが先に生じたかは、その記録だけでは分からない場合があります。コホート研究では、曝露のある側とない側など、曝露の状態を起点として転帰を追います。これから追跡する場合も、過去の記録で曝露時点からその後の転帰をたどる場合も、この比較の向きは同じです。症例対照研究は、転帰があった人となかった人を選び、それ以前の曝露を比較します。今からデータを集めるか、過去の記録を使うかだけでなく、何を起点に人を選び、どの時点の何を比べるかを読みます。

研究の起点と、時間の対応

三段の比較。横断は同じ時点の曝露と転帰を一つの枠に置く。コホートは曝露の群から後の転帰へ確認を進める。症例対照は転帰の有無で選んだ対象から以前の曝露を比較する。研究の確認手順と、時間上の先後を直接名称で分ける。
横断研究は同じ時点の曝露と転帰を確認します。コホート研究は曝露の群を起点に、その後の転帰を確認します。症例対照研究は転帰の有無で対象を選び、以前の曝露を比べます。矢印は研究で比較・確認する順序で、原因が生じる向きの証明ではありません。