一人の変化と、届く人数を分ける

集団への取組を比較するときは、一人当たりの変化と届いた人数を分けて見ます。窓口までの待ち時間が、100人で一人当たり1分短くなった場合と、10人で一人当たり5分短くなった場合を考えます。人数と短縮が正確で、対象の重複やほかの変化がないなら、全員分を足した短縮は100人×1分で100分、10人×5分で50分です。後者は一人の短縮が大きく、前者は合計が大きいという異なる比較になります。この合計は待ち時間の情報なので、疾病が何件減ったかを測った値にはなりません。目的に合う結果と対象を確かめながら、広く届く方法と重点的な方法を比較します。

広く届く方法と、重点的な方法

全体の共通条件改善、疾病発生リスクが高い群への働きかけ、支援の必要が大きい人への重点支援を区別する。下段の本文模型は同じ人数と時間の尺度で100人×1分と10人×5分を別の長方形として示す。
全体の共有条件を変える方法、疾病の発生リスクが高い群へ働く方法、支援の必要が大きい人へ重点的に働く方法は、対象を選ぶ理由が異なります。本文の待ち時間模型では横幅が人数、縦の高さが一人の短縮で、同じ尺度です。合計時間を疾病の減少へ置き換えません。