利益、負担、その後の過程を合わせて比べる

負担には、検査や追加確認の時間、手間、不快さ、不安などが含まれます。検査や対応そのものが害を生じる可能性もあります。集団の取組を評価するときは、期待する健康利益に加え、誤判定、過剰診断、検査や対応の負担、確認や支援へ届かない人の条件を並べます。発見数が多い方法と、健康上の重い結果を減らす方法は同じ比較ではありません。目的に合う健康結果と負担を確かめることが、次に検討すべき条件を見つける手がかりになります。検診ごとの対象年齢や間隔、個別の受検や対応は、それぞれの根拠と適用条件を扱う後続で学びます。

誤判定と、過剰診断を分ける

対象状態がない偽陽性を、病変が実際にある過剰診断と別の区画に置く。過剰診断では、見つけて治療しない自然経過でも生涯に症状や害をもたらさないという条件を時間に対応させる。
偽陽性は対象状態がないのに陽性となる誤判定です。過剰診断では病変は実際にありますが、見つけて治療しない自然経過でも生涯に症状や害をもたらさないという条件があります。適切な治療で将来の害を防いだ病変とは分け、利益と検査・対応の負担を確かめます。