腹部と三つの空間の名称

腹部は身体の部位の名称である。腹腔は横隔膜の下から骨盤の入口までの体腔で、下方の骨盤腔と連続し、合わせて腹骨盤腔という。腹膜腔はその全体ではなく、壁側腹膜と臓側腹膜の間の潜在間隙である。腹部にある器官だから腹膜腔の中に浮いている、と考えない。腎臓は腹部の後方にあり、後腹膜の器官である。

後腹膜の腎臓と、腹膜の間隙

腹部の局所の前後関係を横から見た模式。図の左が後方、右が前方。後方の体壁を斜線の帯で示す。腎臓は体壁より前だが、壁側腹膜より後ろにあり、後腹膜の位置をとる。壁側腹膜と腸管表面の臓側腹膜の間だけを点模様で示し、腹膜腔とする。腸管自体は点模様のすき間の中に置かれていない。二葉は実際には近接するが、位置関係を読むため間隔を広げている。腹膜の折り返しや他の器官は省略し、腹腔全体をこの点模様と同一の空間として示していない。
前後関係を示す局所の模式です。壁側腹膜より後ろの腎臓と、二葉の間隙を区別します。点模様の間隙は読みやすく拡大し、腹膜の折り返しや他の器官は省略しています。器官が腹膜腔に浮かぶ図ではなく、器官・すき間・壁の寸法も実際とは異なります。