骨の枠組みと内部の空間

頭蓋腔や胸腔のように、体の内部で器官が位置する主要な空間を体腔という。胸部の骨の枠組みを胸郭といい、その内側の空間が胸腔である。骨の枠組みそのものと、内側の空間の名称を分ける。

体腔の大枠:頭・胸・腹部・骨盤

正面の人体の輪郭を簡略化した図。頭蓋腔は頭部、胸腔は横隔膜より上、腹腔はその下から骨盤の入口まで、骨盤腔はその先に続く。腹腔と骨盤腔の間は破線の位置目安だけで、隔壁は描かない。合わせて腹骨盤腔になる。脊柱管は奥の縦長の破線で示し、頸部から体幹に続く。横隔膜は胸腹の境界を示す曲線で、食道や血管の通る開口は省略している。これは体腔の区分を表す図であり、胸膜腔や腹膜腔の間隙を同じ塗りで表してはいない。脊柱管を見やすく図の右へずらしており、実際の脊柱管は背側の正中に位置し、頭蓋腔とつながる。横隔膜を示す注記は、左のラベルの上から水平に伸びて直角に折れ、最後は上向きの矢印で太い曲線を指す。細い注記線は解剖学的な境界の一部ではない。
体腔の区分と上下関係の模式です。奥の脊柱管は破線で重ねています。横隔膜の開口など細部は省略しており、完全に密閉された不動の壁を表す図ではありません。腹腔と骨盤腔の境界の破線は隔壁ではなく、位置の目安です。各部の形・広さは実寸を示しません。脊柱管は見やすく図の右へずらした奥の構造で、実際は背側の正中にあり、頭蓋腔につながります。細い折れ線と矢印は横隔膜の位置を示す注記で、太い境界線の一部ではありません。