大脳から下る束を三つの高さで追う

皮質脊髄路は、大脳から内包を経て中脳の脚底、橋底部の縦の線維束、延髄の錐体へと下ります。尾側延髄の錐体交叉では、多くの線維が反対側へ移り、外側皮質脊髄路として脊髄を下ります。すべての線維がそこで交叉するわけではありません。橋核を経て中小脳脚へ向かう道や、薄束核・楔状束核で乗り換える感覚の道とは、通過部と行き先が異なります。

上がる感覚と、下る運動

左枠で脊髄後索、薄束核・楔状束核、交叉する内弓状線維、内側毛帯、VPLへ下から上の矢印。右枠で大脳・内包、脚底・橋底部、錐体、交叉、脊髄へ上から下の矢印。
左右の枠は、延髄を経る異なる代表経路を分けた通路図です。左は後索の感覚が延髄の核で乗り換え、交叉後に内側毛帯として上がります。右は大脳から皮質脊髄路が下り、多くの線維が錐体交叉を経ます。紙面の左右は体の左右ではなく、図の横位置は実際の断面位置でもありません。