母指内転筋を深部で読む

母指内転筋の斜頭は有頭骨・第2、3中手骨底など、横頭は第3中手骨体の前面から起こります。二頭は母指基節骨底の尺側へ種子骨を介して向かい、主に母指を内転します。支配は尺骨神経深枝です。正中神経が母指の筋をすべて支配するわけではありません。深部へ入る橈骨動脈は、第1背側骨間筋の二頭の間を通った後、母指内転筋の二頭の間を通る代表的な経路をとります。

母指の筋と停止先

母指対立筋の第1中手骨への停止と回旋、短母指外転筋と短母指屈筋の基節骨橈側への停止、母指内転筋の基節骨尺側への停止を四段で分けた図。
母指対立筋は中手骨へ、ほかの三筋は基節骨へ力を伝える。短母指屈筋の二頭と母指内転筋の二頭は、それぞれ一筋の部分である。付着面の広がりや骨の角度は省略している。