下縦隔は心膜を基準に三つへ

下縦隔の前縦隔は、胸骨と心膜の間の狭い領域です。結合組織や脂肪などが位置します。中縦隔は心膜、心臓とその近くの大血管根部を含みます。後縦隔は心膜より後ろ、胸椎より前にあります。前・中・後の境界は、同じ胸腔内の位置を整理する区分であり、三区画を仕切る別々の膜が新たにあるという意味ではありません。

肺と肺の間の縦隔を上下へ読む

本人を前方から見た胸部の限定配置。本人の右は画面左、左は画面右。左右の肺を曲面の外形で描き、中央の縦隔を上の領域から横隔膜側まで示す。胸骨角の高さの破線は上縦隔と下縦隔を分ける位置の目安で、実際の膜ではない。心膜に囲まれた心臓を中央に置き、心尖は本人左下に向ける。胸壁と胸骨は除いて前後の重なりを減らした投影で、精密な断面や全縦隔内容・全血管を描くものではない。肺と心臓の位置は呼吸・体格などで変わり、図の寸法を固定しない。
正面では本人の左右を保ち、中央の領域を胸骨角の高さで上下へ分けます。破線は位置の面で、左右の肺をつなぐ管や隔壁ではありません。