血管のない表皮へ届く栄養

表皮そのものには血管がありません。真皮側の毛細血管から出た酸素や栄養は、細胞外の液を通り、基底膜などの境界を越えて表皮の生きた細胞へ届きます。拡散は、分子が動いて濃い側から薄い側へ正味に広がる移動です。毛細血管は細い血管で、周囲の組織との物質のやり取りに関わります。基底膜は上皮の基底側にある薄い細胞外基質で、各細胞を囲む細胞膜とは別です。表皮内を血液が流れているから栄養が届く、と考えないようにします。

皮膚の層と表皮への栄養供給

皮膚の断面。上が体の外側。表皮の生きた細胞には核があり、外側の角層には核がない。表皮と真皮の間に基底膜がある。真皮の血管から出た酸素や栄養が基底膜を越えて表皮へ拡散する。皮下組織は真皮の下に位置する。
表皮の下に基底膜、真皮、皮下組織が続きます。表皮には血管がなく、生きた細胞への酸素や栄養は真皮の血管から周囲へ出て拡散します。