立毛筋と、毛のない皮膚

毛包には立毛筋という小さな平滑筋がつながります。平滑筋は、骨格筋のような横縞が見えない筋で、多くの内臓や血管の壁にもあります。立毛筋が収縮すると毛包を引き、毛が立つ方向へ動きます。これは毛母細胞の分裂や角化とは別の作用です。ヒトで立毛だけが主な保温を担うと一般化しません。また、手掌や足底の皮膚には毛包がありません。毛包がない場所にもエクリン汗腺などがあるので、全ての付属器が一組でそろうとは限りません。

毛包につながる立毛筋

同じ局所皮膚の弛緩時と収縮時。立毛筋の両端は真皮側と毛包の外側につながる。下段の収縮矢印は筋に沿い、毛包の傾きが小さくなって毛が立つ。
立毛筋は真皮側と毛包の外側につながる小さな平滑筋です。収縮すると毛包を引き、毛がより立った向きになります。毛の形成は毛球での増殖・角化による別の過程です。