表在静脈と深静脈は層が異なる

皮下を上がる表在静脈には橈側寄りの橈側皮静脈と尺側寄りの尺側皮静脈があり、肘窩の浅いところで肘正中皮静脈などによる連絡がみられます。連絡の形には変異があります。深静脈は筋膜より深いところで橈骨・尺骨動脈などに伴って走り、複数の伴行静脈が互いに連絡します。皮下の静脈をそのまま同名動脈の伴行静脈とは読みません。静脈血はより近位の上腕・腋窩側へ戻ります。

静脈を層で区別する

皮下の二本の表在静脈が肘で連絡する。下の筋膜内に一つの動脈と二つの伴行静脈があり、皮下の静脈とは層が異なる。
上段は皮下の橈側・尺側皮静脈と肘部の連絡を示す模式図。下段は筋膜より深い動脈と複数の伴行静脈の関係だけを示す横断模式で、全筋の断面配置は描かない。表在の連絡の形は一例で、全成人に同じ形を固定しない。