反応を始める障壁と、前後の差

反応の途中には、越えるためのエネルギーを要する障壁があります。これが活性化エネルギーです。山にたとえると、反応前の位置から越える山の高さが障壁で、反応前と反応後の位置の高さの差とは別です。酵素は低い障壁の経路を与えますが、反応物と生成物の自由エネルギーの差を変えません。自由エネルギーは、指定条件で反応の向きを考える際に使う量です。図の横軸の反応の進行度は、時間そのものではありません。

障壁と前後の差

縦軸を自由エネルギー、横軸を反応の進行度と直接示す。一つの反応物の点から二本の曲線が出て、同じ生成物の点へ到達する。酵素なしの実線は高い山、酵素ありの破線は低い山となり、それぞれの曲線へ直接名を結ぶ。二本の開始点と終点は同じで、途中の障壁だけが異なる。下に前後の差は同じ、時間の軸ではないと明示する。定性的な経路であり、横幅を反応時間や速度へ換算しない。
同じ反応と指定条件の二つの経路を比べる定性図です。酵素がある経路は途中の障壁が低く、反応物と生成物の位置は両経路で同じです。縦は自由エネルギー、横は反応の進行度で、時間や反応速度ではありません。曲線の幅や高さに測定値は与えていません。