新しい入力と、残っている中継

受容体から新しく活性側への切替えを起こす働きが止まっても、既にGTPを結合したαが直ちに全てGDP側へ戻ったとは限りません。新しい切替えの有無と、既存のαの加水分解は別に確かめます。指定した酵素をGTP結合時だけ活性化する模型なら、αの量だけでなくGDP/GTPの状態を、その酵素への作用と対応させます。この模型から、細胞全体の全ての応答が同じ時刻に終わるとは決められません。

Gタンパク質αの結合分子の交換と加水分解

上下に二つの過程を別枠で表示。αは同じ形のタンパク質として示し、その右側にGDP又はGTPのラベル付き結合分子が接する。上段はGDP結合の休止側からGTP結合の活性側へ右向き矢印で、GDPが外れGTPが結合という説明。下段はGTP結合の活性側から、水を使う右向き加水分解矢印を経てGDP結合の休止側となり、別に無機リン酸が生じる。
上段は、αからGDPが外れてGTPが結合する交換です。下段は別の過程で、αに結合したGTPの加水分解に水が使われ、GDPと無機リン酸が生じます。同じ形のαでも、結合する分子と状態は変わります。図はαの結合状態に限った説明で、三量体の全構造、αとβγの位置の変化、反応速度や細胞全体の全応答は示しません。新しい切替えが止まった時点だけから、既にあるGTP結合αの終了まで決めることはできません。