活性の向きは対象ごとに追う
活性とは、タンパク質が対象の働きをする程度や状態です。リン酸化が活性を上げるか下げるかは、対象や部位によって異なります。比較のための模型で、Aはリン酸化前に活性があり、付加すると失います。Bは前に活性がなく、付加すると得ます。両方へ付加した後、Aだけの指定リン酸を完全に除けば、Aは活性のある状態へ戻り、Bも付加されたまま活性があります。この模型では量や他の部位は変わりません。タンパク質の量、リン酸化状態、実際の活性を別々に追い、Aの規則をBへ一律に当てはめないようにします。
リン酸の付加と除去、対象ごとの活性
上段は通常ATPからタンパク質の特定部位へリン酸基を移す付加、中央段は水を使ってリン酸基を除く反応です。「リン酸付き」は同じタンパク質の指定部位にリン酸基が付いた状態を表します。下段は本文のA/B模型で、Aは付加で活性を失い、Bは得るという規則です。両方に付加後、Aだけを完全に除去し、量や他の部位は変えません。二酵素の反応と、標的ごとの活性の方向を分けて追います。分子全体の構造、反応速度や全シグナル経路は示していません。