身体の過程と、症候が現れる時期
身体の変化が始まる時刻と、本人が症状に気づく時刻は同じとは限りません。障害が小さい時期や、残っている働きが必要を満たす時期には、疾患の過程があっても自覚症状が現れないことがあります。進行や負荷の変化によって必要を満たしにくくなると、同じ疾患でも症候の現れ方が変わります。また、息苦しさという経験は、気道を空気が通りにくい場合、肺でガスが移動しにくい場合、血液の酸素運搬が少ない場合など、異なる経路に関わり得ます。症候は身体の変化を知る手がかりであり、症候の数や名前と疾患の数や名前が一対一で対応するわけではありません。経過を読むには、何がいつ始まり、どの条件で現れたかを身体内の過程と合わせます。