不足を抑える代償と、元の障害
代償は、身体の応答が不足を抑える方向に働くことです。組織への酸素供給が不足する条件では、腎で作られるエリスロポエチンという赤血球形成を促す合図が増え、骨髄の形成を促す方向へ働きます。この応答が赤血球数の変化につながるには時間が必要で、骨髄が応答できることや材料が足りることも関わります。心拍数や呼吸の変化なども、条件によって不足を抑える方向に働きますが、速くなったという所見だけで十分な供給が得られたとは決まりません。代償によって症候が目立たなくなっても、失われた組織や元の構造障害が修復されたこととは別です。元の障害、補う応答、実際に満たせた働きを分けて考えます。