触れることで生じた痛みの情報

圧痛は、押されるなどの圧が加わったときに生じる痛みです。触れた部位の硬さは調べる側が触れて得る性状であり、そのときに痛かったという言葉は本人の経験についての情報です。二つは同じ接触の機会に得られても、情報源が異なります。どの部位で、どのような接触の際に、どんな応答があったかを分けると、触れて得た性状と経験を対応づけられます。顔をしかめたことも観察情報として残せますが、その反応だけを本人が語る痛みの程度へ置き換えません。

見える性状と、触れた性状・経験

上段は照明から身体表面へ光が届き、身体から観察する目へ進む光の矢印を置く。目で形・色・動きを観察する。下段は手と身体表面が接触する。接触から触れた温かさ・硬さの情報へ進む経路と、痛みが生じる場合に本人が経験し言葉で伝える経路を別にする。
視診では、照明などの条件のもとで身体から届く光によって形・色・動きを観察します。触診では、接触から得た温かさや硬さと、そのとき本人が経験した痛みを分けます。痛みが生じた場合の経験を言葉で知ることと、調べる側が触れて得た性状は別の情報です。