身体の中で生じた音を聴く

聴診は、身体の中で生じる音を聴いて情報を得る方法です。聴診器は、その音を聴くために使う器具です。呼吸音は、呼吸に伴う気流などによって生じ、胸部の組織などを通って表面へ伝わる音です。心音には、心臓の弁が閉じる過程に伴う血液や周囲の構造の振動による音などがあります。音の生成と、聴く場所までの伝わり方は別の段階です。音の強さが違っても、音の発生が変わったのか、伝達や聴く位置が違ったのかを、他の情報と合わせて考えます。外から刺激を加えて音を得る打診と、身体の中の活動から生じる音を聴く聴診では、音を生じさせる過程が異なります。

外から生じる響きと、身体内の音

上段は身体表面の外から加わる短い機械的刺激から、内部の空気や周囲の組織の振動と響きへ進む。下段は身体内の気道を通る気流で音が生じ、波状線が組織を通って表面へ伝わり、接触する聴診器で聴く関係。上下で音を生じさせる起点を分ける。
打診では、外から加わった短い機械的刺激で身体が振動し、内部の空気や組織の状態・形などで響きが変わります。聴診の下段は気流に伴う音の代表模型で、身体内で生じた音が組織を通って表面へ伝わります。音が生じる過程と伝わる過程を分け、位置や伝達条件と合わせます。