判断の目的で決めるカットオフ

カットオフは、ある判断の目的で検査結果を区分する境界です。基準範囲の端が基準集団の値の分布から作られるのに対し、判断のカットオフには、結果が確かめたい状態とどのように関わるか、見落としや、状態がないのにあると判定することがどのような利益・不利益につながるかなどの検証が必要です。同じ測定でも、目的や対象が違えば判断に必要な根拠が違うことがあります。基準範囲の端を、そのまま診断や治療の境界へ置き換えることはできません。

個人値の基準範囲と平均の区間

上段の仮想40人の個人値は小さい順に並び、両端各1人を除いた中央38人が95%となる。中段は固定母平均に対し、標本を取り直すと推定平均と信頼区間が変わる。3区間の包含割合を95%の実績として示すものではない。下段のカットオフは別の判断目的による境界。
仮想40人の個人値から両端各1人を除いた中央38人が95%です。平均の信頼区間は、固定母平均を推定する不確実性を表し、上の個人値の広がりとは対象が異なります。表示した3区間の包含割合を95%の実績とするものではありません。判断のカットオフは分布の端とは別の目的と根拠を持ちます。