カットオフと陽性に入る範囲

同じ対象と測定値の分布を保ち、大きい値を陽性とする検査を考えます。カットオフを下げると、以前は陰性だった値の一部も陽性の範囲へ入り、以前の陽性は陽性のままです。状態ありの例では真陽性が減らず、感度は下がりません。状態なしの例でも陽性に入る例が増え得るため、真陰性は増えず、特異度は上がりません。境界の間に値がなければ割合は変わらないこともあります。この方向の比較は、同じ分布で大きい値を陽性とするという条件によるもので、全ての検査や別の集団へ無条件に当てはめるものではありません。

境界を下げたときの陽性範囲

同じ対象と測定値分布を二段に再掲し、大きい値を陽性とする境界だけを下げる。陽性範囲が広がり、元の陽性は残る。点は測定値の位置を示す仮想模型。
同じ対象と測定値分布を保ち、大きい値を陽性とする条件です。境界を下げると陽性範囲が広がり、元の陽性は陽性のままです。状態ありで真陽性は減らず、状態なしで真陰性は増えないため、感度は下がらず特異度は上がりません。点は位置関係を示す仮想値です。