第3章 五行の配当入門:味・五臓・対応する腑
本文の目次
- 配当は、カテゴリをそろえて読む
- 配当は、カテゴリをそろえて読む
- 五味は、五つの配当名と意味を合わせる
- 五味は、五つの配当名と意味を合わせる
- 五味は、五つの配当名と意味を合わせる
- 五臓と、対応する腑を別の列で読む
- 五臓と、対応する腑を別の列で読む
- 一つの行と、三つのカテゴリを読み合わせる
- 一つの行と、三つのカテゴリを読み合わせる
- 選択した対応を確かめ、未確認の範囲を残す
- 選択した対応を確かめ、未確認の範囲を残す
1. 配当は、カテゴリをそろえて読む
第2章では、木の生長や広がり、火の熱や明るさなど、五つの行の性質を比べました。この章では、その分類の枠にどの味・臓名・腑名を対応させるかを読みます。五行の色体表は、このような対応をカテゴリごとに整理する表です。ただし、この章で確認するのは味、五臓、対応する腑という三つのカテゴリだけです。色や季節を含む全列の完成版としては扱いません。本文の配当はWHO2007の当該五項を内容根拠とし、国内公開正誤表で確認した五味の名称を併記しています。
2. 配当は、カテゴリをそろえて読む
「木の性質は何か」と「木に配当する味は何か」は、問われるカテゴリが異なります。前者は生長や広がりという性質、後者は酸という味の配当を答えます。同じ木という名称が出ても、何を比べるかを確かめる必要があります。表は、五行から各カテゴリへ読むことも、味や臓名から所属する五行を逆に探すこともできます。まず五行名を読み、次に列のカテゴリを確認し、最後に交わる位置の名称を見る、という順で確かめましょう。
3. 五味は、五つの配当名と意味を合わせる
本章で使う五味の名称は、酸・苦・甘・辛・鹹です。酸は酸っぱい味、苦は苦い味、甘は甘い味、辛は辛い味、鹹は塩辛い味という意味で読んでください。難しい字の鹹も、ここでは塩辛い味を表す名称と合わせれば読めます。この五つの名称の集合は国内教科書の旧刷に対する公開正誤表で確認できます。一方、各味をどの五行へ配当するかの内容根拠はWHO2007の選択した用語です。国内第12刷の全対応表を読了したという扱いにはしません。
4. 五味は、五つの配当名と意味を合わせる
配当は、木に酸、火に苦、土に甘、金に辛、水に鹹です。木・火・土・金・水を一つずつたどり、酸・苦・甘・辛・鹹を対応させます。逆引きでは、たとえば「甘に対応する行」を問われたら、甘を見つけて土の行へ戻ります。五味というカテゴリの内部で味を探し、五行というカテゴリの名称で答えることが要点です。味の名前と、行の名前を同じ種類の答えとして取り違えないようにします。
5. 五味は、五つの配当名と意味を合わせる
伝統の五味は、現代生理学の基本味の一覧と同じものへ置き換えません。現代の基本味を説明するNIDCDの資料にはうま味が含まれ、唐辛子などの刺激は別の化学感覚として説明されます。ここで辛をうま味の別名にしたり、鹹をうま味の別名にしたりして、二つの一覧を同一にすることはできません。共通する語があっても、分類の目的と内容を確かめて読む必要があります。この章では五行の配当名としての五味を学び、味覚生理の問題を新たに作り直すことはしません。
6. 五臓と、対応する腑を別の列で読む
本章の五臓の配当は、木に肝、火に心、土に脾、金に肺、水に腎です。五味の列とは別に、五臓の列として確かめます。肝・心・脾・肺・腎という名称が現代の臓器名と重なることはありますが、この配当の表だけから現代解剖生理の機能や仕組みを説明することはできません。今回は伝統的な分類上の名称対応を読む範囲です。各臓の機能や病態の本文は、別の根拠と到達目標が必要になります。
7. 五臓と、対応する腑を別の列で読む
対応する腑は、木に胆、火に小腸、土に胃、金に大腸、水に膀胱です。各行で五臓の列と合わせると、肝と胆、心と小腸、脾と胃、肺と大腸、腎と膀胱の五組になります。「同じ五行に対応する」ということと「同じ名称・同じカテゴリである」ということは異なります。たとえば心と小腸は同じ火の行にありますが、心は五臓の列、小腸は対応する腑の列です。この五組を、すべての臓腑の名称や説明を網羅した一覧とは数えません。
8. 一つの行と、三つのカテゴリを読み合わせる
図1は、木・火・土・金・水を一つずつカードにし、五味・五臓・対応する腑の三つのカテゴリを示した独自の比較図です。最初は一つのカードを選び、同じカードのカテゴリラベルと名称を読みます。金なら、五味は辛、五臓は肺、対応する腑は大腸です。次は五臓のラベルを各カードで追ってください。木・火・土・金・水の順に肝・心・脾・肺・腎となります。一つのカードの対応を読む操作と、同じカテゴリをカード間で比べる操作を切り替えると、三つのカテゴリの関係と区別を両方確認できます。
味・五臓・対応する腑を、同じ行で読む
9. 一つの行と、三つのカテゴリを読み合わせる
列の取り違えは、名称が正しくても起こります。学習メモに水の行の「五臓:膀胱、対応する腑:腎」と書いた場合、二つは水の配当名ですが、カテゴリが逆です。「五臓:腎、対応する腑:膀胱」へ戻す必要があります。名称をまとめて暗唱するだけでなく、どの列に置くかまで確認してください。また、表にある対応から、好む味によって病気を決めたり、味の配当だけで食事や施術を選んだりすることは、この章の到達目標に含めません。
10. 選択した対応を確かめ、未確認の範囲を残す
今回の学習では、五行から味・五臓・腑へ読む、カテゴリの名称から五行へ逆引きする、同じ行にある別カテゴリを区別する、という三つの操作を確認します。基礎問答で各列の五つの対応を確かめ、四択では逆引きや列の入替えを点検してください。対応を知っていることと、病態を推論できることは別の力です。五味と現代基本味のように、数や一部の語が似ている分類も、内容を確かめず同じものへ置換しません。
11. 選択した対応を確かめ、未確認の範囲を残す
国内の全色体表、木の青・緑の表記、土の季節名、国内第12刷の全正文との照合は後続に残っています。次は、取得した版と該当頁を確かめて、未確認の列を追加できるか検討します。医学的応用はさらに別の深さとして、伝統臓腑の本文や推論の条件をそろえてから扱います。今回の選択した対応だけで、五行の色体表の全小項目や医学的応用を完成したとはしません。あん摩マッサージ指圧師にも、この教材を同じ深さとして自動で配当しません。
用語を確かめる
- 配当
- 本章では、対象カテゴリの名称を五行へ対応させること。機序や臨床効果の実証を意味しない。
- 五味
- 本章の伝統的な配当名では酸・苦・甘・辛・鹹。現代基本味一覧と同一化しない。
- 酸・苦・甘・辛・鹹
- 本章の短い意味説明は、酸っぱい・苦い・甘い・辛い・塩辛い味。国内旧刷の語集合とWHOの配当を分けて定位する。
- 五臓
- 本章の配当で扱う肝・心・脾・肺・腎という五つの臓名。機能や病態の全正文はここで扱わない。
- 対応する腑
- 本章の選択した胆・小腸・胃・大腸・膀胱の配当。全臓腑一覧の完成ではない。
- 逆引き
- 味や臓名など対象カテゴリの名称から、対応する五行を探す読表の操作。