肝硬変:線維壁・結節と門脈の短絡経路
本文の目次
1. 線維の壁と肝細胞の結節
肝硬変では、傷害された肝内に線維質が蓄積し、壁ができる。肝細胞の結節はその壁に囲まれ、結節内での増大が壁によって制限される。線維の壁と肝細胞の集まりを、同じ成分として扱わない。 通常の再生や瘢痕性修復は既存共通を参照する。ここでは、肝硬変に特有の壁と結節の関係を学ぶ。
2. 門脈圧亢進と短絡路
肝硬変で肝内の血流が障害されると、門脈の流れが滞り、門脈圧が上昇する。門脈血が肝を通らず他の静脈へ向かう短絡路が形成され、食道・胃の粘膜下の静脈が拡張する経路が説明される。 正常の門脈から肝、肝静脈へ至る経路と、肝を迂回する経路を区別する。
3. 病態の構造と個別評価を分ける
線維壁・肝細胞の結節、肝内血流、短絡路、静脈瘤は、異なる段階の情報である。これらの代表的な経路を、全患者の同時所見や診断条件にしない。 消化性潰瘍による出血と静脈瘤の病態は区別する。出血などの悪化を疑う情報は記録だけで済ませず医療評価へ共有する。出血源の確定、検査・投薬・処置の方法や適否は本章で決めない。