パーキンソン病:病態と振戦の状態差
本文の目次
1. 黒質の病的な細胞の変化
パーキンソン病では、中脳の黒質にあるドパミン神経細胞が減少する病的変化が説明される。どの部位の、どの伝達物質に関わる細胞が、どう変わるかを合わせる。 正常な基底核・脳幹・小脳の運動への役割は既存の基盤につなげる。正常の運動調節の説明だけで、この疾病に固有の細胞の変化を代替しない。
2. 代表的な振戦と状態の差
代表的な運動症候には静止時振戦、筋強剛、運動緩慢などがある。手の静止時振戦は、手に力を入れていない場面で起こり、手を動かすとふるえが小さくなると説明される。 座っているか歩いているかという全身の活動名だけで、手の状態を決めない。歩行中でも手に力を入れていない場面があり、確認するのは振戦のある部位の状態と、動作時の変化である。
3. 代表像と患者の評価を分ける
静止時振戦という代表像を学ぶことは、全ての患者に振戦があると決めることではない。三つの代表的な運動症候も、全個人が同時に全てを示すという診断条件にはしない。 病態と症候の対応から、身体を動かしてふるえを誘発する検査、薬剤、治療、重症度を選ばない。新たな運動の変化や生活の支障は記録だけで放置せず医療評価へ共有する。