壁内の解離を他の構造変化と区別する

既存教材の冠動脈プラーク破綻では、破綻に伴う局所の血栓形成を整理した。ここでは、血液が壁の中へ入り、もとの通り道とは別の偽腔を作る構造を整理する。血栓や血流低下という共通する言葉だけで、両者の病的構造を入れ替えない。 また、動脈が膨らむという情報だけでは、内膜の入口と壁内の解離・偽腔の関係を表せない。この構造の説明を、個人の診断や手術・薬剤・救急処置の選択へ直結させない。

入口と中膜内の血液・偽腔の関係

内膜の裂け目
エントリー。中膜内へ
血液が入る。壁内の解離
偽腔の形成
内膜に入口をもつ型の大動脈解離で、入口から中膜内へ血液が入り、壁内の解離・偽腔形成へつながる病的構造の概念図。正常血管の断面図や解剖配置の縮尺図ではない。全ての解離で可視の入口が必ず見つかる条件、偽腔が常に開存する条件、実際の診断や処置の手順を示さない。