アミロイドーシス:AL/ATTRwt型と前駆蛋白
本文の目次
1. AL型は免疫グロブリン軽鎖に由来する
AL型では、モノクローナルな免疫グロブリン軽鎖に由来するアミロイドが臓器などに沈着し、機能障害へ関わる。病型と前駆蛋白を対応させるときは、AL型を軽鎖に結び付ける。 免疫グロブリンには軽鎖と重鎖があるが、ここで読むAL型の由来は軽鎖である。正常な抗体の働きや、自己抗体が受容体を刺激・傷害する病態とは、蛋白が関わる経路を分けて理解する。
2. ATTRwt型は野生型TTRに由来する
ATTRwt型では、野生型のトランスサイレチン(TTR)がアミロイドの由来蛋白となる。ATTRwt型と野生型TTRを対応させ、変異に関連するTTRへ置き換えない。 関連するATTRv型ではTTR遺伝子の変異が関わる。これはATTRwt型と混同しないための背景であり、ATTR型を全て遺伝性へまとめない。
3. 病型ごとの前駆蛋白を比較する
AL型はモノクローナルな免疫グロブリン軽鎖、ATTRwt型は野生型TTRに由来する。この二つを組にして読み、片方が一致していても、もう片方の由来蛋白が入れ替わっていないか確かめる。 アミロイドがどの臓器へ沈着するかという情報と、何の蛋白に由来するかという情報は異なる。正常な軽鎖やTTRが全て必ず沈着すると考えず、全てのアミロイドーシスをこの二型へ限定しない。この対応だけで個人の病型を診断することはできない。